1993年、カナダはオンタリオ州トロントの西側に位置するミシサガ(Mississauga)にて結成。当時ローカル・バンドで活動していたベン・コワルヴィックス(当時はDrumを担当、その後voへ)とジョン・ギャラント(bass)、アーロン・ソロウォニアク(dr)はとある高校のタレント・ショウに出演、そこで別のローカル・バンドでギタリストとして活動していたイアン・ディーサと出会う。その後ベンの誘いによってイアン、アーロン、ジョンの4人で新たなバンドを結成する。これが
BILLY TALENTの原点となるバンドで、結成当初は
PEZZと名乗っていた。
PEZZとしての活動はかなり精力的で、トロントのインディ・ミュージック・シーンですぐさま一目置かれる存在となる。94年7月にはイアンの家の地下室で4トラックを使ってレコーディングされたデモ『DEMOLUCA』を発表、95年にはスタジオというよりよい環境で新たなデモを制作、翌年にはそのデモに4曲を追加して再発売、一気にその認知度を上げていく。そして99年、
PEZZ名義での初のアルバム『WATOOSH!』を発表、トロントのインディ・シーンで絶大な人気を誇るバンドとなり、より活動の場を広げていくのだが、2001年、アメリカに既に同名のバンドが存在していることが判明したため、彼らはバンド名を
BILLY TALENTへと改名(ちなみにこの名前はマイケル・ターナーによる『HARD CORE LOGO』という小説に出てくるギタリスト、ビリー・タレントの名前からつけられたもの)。当時ベンはトロントのラジオ局で働いていたのだが、そのラジオ局のスタッフがWarner Music CanadaのA&Rになり、彼女の推薦によりプロデューサーのギャヴィン・ブラウンと出会い、さらにはAtlantic Recordsの担当者も彼らのデモ及びリハーサル/ギグをチェックされるようになり、2002年に晴れてAtlantic Records/Warner Music Canadaとの契約を勝ち取る。
2003年8月、
BILLY TALENT名義でのデビュー・アルバム『BILLY TALENT』を発表、「Try Honesty」や「The Ex」といったヒット・シングルを放ちながら精力的なツアーを続けたことが功を奏し、最終的に今作はカナダでトリプル・プラチナム・ディスクを獲得、カナダ版グラミー賞でもあるJUNO AWARDにて「ベスト・アルバム・オヴ・ザ・イヤー」、「ベスト・バンド・オヴ・ザ・イヤー」を受賞するなど、一躍カナダを代表するトップ・ロック・バンドの仲間入りを果たす。その後もバンドはアメリカやヨーロッパ、そして初来日公演となるSUMMER SONIC 05への出演などを含む世界規模でのツアーを2005年一杯まで続けていく。
2005年後半から前作同様ギャヴィン・ブラウンをプロデューサーに向かえ新作の準備に入り、セカンド・アルバムとなる『BILLY TALENT II』を2006年6月に発表。今作は当然のようにカナダでは1位を獲得、さらにドイツでもアルバム・チャート1位を記録するなど、熱狂的に受け入れられ、最終的にはカナダでダブル・プラチナム、ドイツではプラチナムを獲得、JUNO AWARDでは2度目の「グループ・オヴ・ザ・イヤー」に加え「ロック・アルバム・オヴ・ザ・イヤー」も受賞する。新作発売の直前からバンドはツアーを開始させ、DOWNLOAD FESTIVALや
MY CHEMICAL ROMANCE、
PANIC! AT THE DISCOらと共にGIVE IT A NAME FESTIVALにも出演、その後もヨーロッパや全米WARPED TOURに参戦するなど休む事無くツアーを続けその人気を確実なものとしていく。カナダでは初のアリーナ・ツアーを大成功に収め、ヨーロッパでのツアーの模様を収録したライヴ映像作品『666』を同年11月に発表、このライヴDVDもJUNO AWARDにて「ミュージック・ビデオ・オヴ・ザ・イヤー」を獲得する。2008年、USを
MY CHEMICAL ROMANCEのサポートとしてサーキット、その後もフェスティバル出演を含むツアーを続けていき、2008年7月、正式にセカンド・アルバムに伴うツアーを終了させている。
その後バンドはしばらくカナダに戻り次なる新作の準備に取り掛かる。今回はプロデューサーに今や売れっ子となったブレンダン・オブライエン(
RAGE AGAINST THE MACHINE、
PEARL JAM、
RED HOT CHILI PEPPERS、
SLIPKNOTらを手がける)を起用、2008年9月にまずシングル『TURN YOUR BACK』を発表、11月から正式にアルバムのレコーディングに突入。レコーディング作業を終えたバンドはすぐさまツアーに戻り、まず2009年2月にオーストラリアのSOUNDWAVE FESTIVALに出演、その後もヨーロッパのDOWNLOADやREADING/LEEDSへの出演を続けていく。そして2009年7月、まず本国カナダで最新作『BILLY TALENT III』を発表、カナダ・チャート1位を記録し、ドイツでは2位、スイスでは3位、そしてオーストラリアでも2位を記録するなど、世界的な人気を爆発させていく。同月、アメリカと日本のテリトリーにおいて新たにRoadrunner Recordsとの契約を発表、9月にまずアメリカで、そして来る11月、ここ日本でその最新作が発売となる。