イギリスのロック・シングル・チャートを賑わせた「Magneto」で一躍話題を集めたこのBRIGADEは、2003年に結成。バンド結成当初はウィル・シンプソンとナオト・ホリ(岐阜県出身)、そしてジャノという3人編成のバンドで、バンド名もHOMESPUNと名乗っていたが、03年8月にBRIGADEへとバンド名を改名、同じ時期にジャノがバンドを去り、新たにジュンペイという二人目の日本人をドラマーに迎えて活動を続けていく。2003年9月、ロンドンにあるBull And Gateというパブ/ライヴ・ハウスで初のステージに立ち、『THE BRIGADE DEMO』など数枚のデモを作成しながら04年にはFIGHTSTAR、THE SUBWAYSやBIFFY CLYROのツアーのサポート・アクトを務めるなど、積極的に活動を展開していく。このツアー中にサポート・ギタリストとして参加していたジェイムズ・プラントが正式にバンドに加入、またドラマーもジュンペイからフィムなる人物に変わり、ツイン・ギター編成の4人組としてツアーを続けていった。
2005年に入るとMY AWESOME COMPILATION、HUNDRED REASONSといったバンドと共にツアーを行い、その精力的な活動と彼らの力強いパフォーマンス&サウンドが話題を呼ぶ。同年9月にはFUNERAL FOR A FRIENDやHUNDRED REASONを輩出したことでも知られるMighty Atom Recordsとの契約を獲得、まずEP『MADE TO WRECK』を発表。この頃からより多くのツアー・サポートの依頼が飛び込んできたり、英音楽誌からも注目を集めるようになっていく(ちなみにフロントマンのウィルはFIGHTSTARのチャーリー・シンプソンの兄であるため、『FIGHTSTAR(元BUSTED)のチャーリーの兄貴のバンド』という表現が付いてまわっていたと言う)。2006年5月9日には初のシングル「Magneto」を発表、そのドラマチックでダイナミックなスケール感を感じさせるサウンドは大絶賛を受け、英ロック・シングル・チャート初登場3位を記録するという快挙を成し遂げた。
そして同年5月29日に、FUNERAL FOR A FRIENDの作品を手掛けた事でも知られるジョー・ギブをプロデューサーに迎えて制作されたデビュー・アルバム『LIGHTS』を発表。重心が低く重いギター・リフの中に突如舞い降りる叙情的なギター・メロディ、そして緩急を付けた楽曲構成力でアルバム発売前から今作は話題を呼び、英KERRANG!誌のレビューでは4Kを獲得している。今作からのセカンド・シングル「Meet Me At My Funeral」も英チャート4位を記録し、アルバム自体も“Top 10 Album of 2006 in the Rock Reader’s Pole”に選ばれるなど、KERRANG!誌やNME誌をはじめ、本国で高い評価を獲得すると共に、その人気も確立していく。
アルバム発表後もイギリスを中心にツアーを続け(この間に新たにアンドリュー・キートンをドラマーに迎えている)、確実なファン・ベースを築き上げていく中、07年にはFOO FIGHTERSやBIFFY CLYRO、FEEDERなどを手掛けたクリス・シェルダンをプロデューサーに迎えセカンド・アルバムの制作を開始、翌08年5月に本作『COME MORNING WE FIGHT』をイギリスで発表、各音楽誌から絶賛を受けたこの作品をもって、更なるツアーを続けていく。同年11月にはBRITISH ANTHEMS出演のため初来日公演を行い、当時ほぼ無名ながらそのダイナミックなサウンドと激しいパフォーマンスで会場を興奮の坩堝へと巻き込んでいき、その力量を見せ付けてくれた事も記憶に新しいだろう。
本作はまだ日本盤としてのリリースがなかったのだが、晴れてRoadrunner Japanよりイギリス発売から遅れることほぼ1年となる2009年5月、ボーナス・トラックを収録した形で彼らのセカンド・アルバムである『COME MORNING WE FIGHT』の日本盤発売が決定、その優しくも激しいサウンドが、日本のロック・ファンの手元に届けられる事になるのだ。