Sean Z
Eyal Levi
Emil Werstler
Jeremy Creamer
Mike Kameron
Kevin Talley
DAATHは2007年の最もエキサイティングなニューバンドとして『The Hinderers』でロードランナーからデビューする信念のあるエクストリーム・メタルバンドだ。この『The Hinderers』を構成する13楽曲(日本盤は14楽曲)はデス、スラッシュ、ブラック・メタルの要素がテクニカルなプレイで見事に融合され、そこにアトランタのグルーヴが加わって、このジョージア州出身の6人組の圧倒的なパワーを見せつけている。
DAATHは高校時代から一緒にバンド活動をしてきたイアル、マイクそしてショーンによって結成された。彼らは3人ともボストンのバークリー音楽大学に入学したが、結局作曲活動に専念するため退学。そうして出来たプロジェクトDAATHはとてつもなく有望なバンドへと成長を遂げた。
DAATHとはヘブライ語で「知識」を表す言葉であるが、一般的に考えられている知識とは異なる種類だという。キーボード奏者でコンセプト論者でもあるマイクは「精神的なレベルで、DAATHは本能と知性の間にある出入り口みたいなもんだ。そして俺達の考えでは、この2つの精神的要素の間で起こる葛藤こそ今この世界中で起こっている苦しみの大きな原因なんだよ」と語る。
彼らはエクストリーム・メタルバンドの変種といってもいい。単にヘヴィー・ミュージックを作りたくてヘヴィー・ミュージックを作っているわけではないのだ。ヘッドバンギングの裏側にははっきりとした目的がある。ギターのイアルが語る。「基本的に、俺達は逆さまの生命の樹を探求してるんだ。生命の樹はカバラ思想のコンセプトで、この樹には13のポイントがあり、アルバムの曲はそのそれぞれのポイントを表している。マイクが各ポイントの意味を調べ、それから皆でテーマを付けてそれに基づいた歌詞を付けていくんだ。音楽はすごく時間がかかるね。俺達はただ皆で集まって適当にジャムしながら音を作っていくようなバンドとは違うんだ。俺かマイクがまず曲を書いて、それから皆で一緒に形にしていく。でもこれだって完全にチームでの作業だ。メンバー全員が自分達のやってる事・やらない事に満足してなきゃやっていけないんだよ。」
マイクが付け加える。「このアルバムのテーマは、自分を標準的な世界に閉じ込めている自己破滅的な考え方だ。人間なら皆この感情と折り合いをつけながら生きているはずだろう。そしていつか乗り越えなければならない試練が訪れた時、自分を変えて前に進もうと自分の中で葛藤する。俺達はバンドの中でこの葛藤を乗り越えた。アルバムはそんな俺達の現在いる場所を示すものなんだ。だからといって俺達は宗教的なバンドじゃない。全ては探求なんだよ。そして探求を続けること・葛藤することが重要なんだ。生命の樹は主に精神的な探求や生命の樹に関連する秘められたテーマを探求する骨組みとして利用しているに過ぎない。」
イアルはバンドのユニークなサウンドを「万能」だと表現する。「メンバー全員が様々な影響を受けてここまで来た。俺は4歳でヴァイオリンを弾き始め、グスタフ・マーラーからドアーズ、エイフェックス・ツインまで何でも聴いた。俺達は伝統的なデスメタル・バンドだとは思ってないよ。どちらかと言うとプログレッシヴ・エクストリーム・ミュージックだね。俺達は色々なスタイルのエクストリーム・ミュージック-デス、ブラック、ドゥームとか、何でも引っ張り出して、エレクトロニカやオーケストラ音楽、クラシック・ロックに投げ込むんだ。どうしてもデスメタルでなければならないということはないんだよ。自分達の音楽に制限をつけたくないんだ。いつでも成長しようと努力しているし、自分達が強調したいサウンドはどんなものかわかっている。俺達の目標はどのレコードにも新しい要素を付け加えること、そして願わくば皆が俺達のやってることを気に入ってくれることだ。」
バンドはトラディショナルなデスメタルの限界線を押し広げようとしている。『The Hinderers』の楽曲はグルーヴ感に溢れ、特に「Subterfuge」、「From The Blind」、「Ovum」にはそれが感じられる。「それは多分俺達がアトランタ出身だからだよ」とイアルlが笑って答える。「俺はそのグルーヴ感はずっと持ち続けたいって思ってる。俺達はノリのいい音楽が好きだし、エクストリーム・メタルの抱える問題はリアルなグルーヴ感がないってことだと思うんだ。そのせいで幅広いファン層を獲得できないでいるんだよ。だから例えば、『Subterfuge』は特に"アトランタ・デスメタル"風にしたかった。衝撃的なほどヘヴィーなグルーヴに乗って皆が頭を振ってくれるようにね。でもそれだけじゃなく神秘的なメロディーとむちゃくちゃパワフルなソロを組み合わせるのがアトランタ風だ!」
アルバムのリリースに向けてバンドが準備するに従って、イアルはとにかく作曲と練習に励んでいるという。「俺はレコードのプロモートの為に自分のできる限りのことをやってるだけさ。今はそれが俺の人生の全てだからね。このアルバムは2004年から作曲やレコーディングを重ねてきた。ものすごく時間がかかって、その為にものすごいエネルギーを奮い立たせて出来た作品なんだ。俺達の全神経はDAATHに集中してる。俺達には休憩時間なんてないんだよ。」