現代における2つのモダン・プログレッシヴ・バンドOPETH、そしてPURCUPINE TREE。このバンドの頭脳であるミカエル・オーカフェルトとスティーヴン・ウィルソンが長年温めてきた最強のプロジェクトが、このSTORM CORROSIONである。
<<ミカエル・オーカーフェルト>>
スウェーデンはストックホルム出身、1974 年4 月17 日生。
1988 年にデス・メタル・バンドERUPTION に参加するが、2 年後にバンドは解散、その直後となる1990 年、オーペスを結成する。ちなみに最初はベーシストとしての参加だったのだが、バンド結成から2 年後、オリジナル・ボーカリストが脱退したのを受け、1992 年よりボーカルを担当するようになる。その後、オーペスはCANDLELIGHT RECORDS と契約を交わし、1995 年1 月、『オーキッド』でデビューを飾り、その後1996 年にはセカンド・アルバム『モーニングライズ』、97 年にはサード・アルバム『マイ・アームズ、ユア・ハース』と、次々に作品を発表。98 年にバンドは新たにPEACEVILLE RECORDS との契約を交わし、99 年には4 作目『スティル・ライフ』を発表。このアルバムがきっかけとなり、彼のヒーローでもあったスティーヴン・ウィルソンとのつながりが生まれ、2001 年に彼らにとって出世作となった、スティーヴン・ウィルソン・プロデュースによる5 作目、『ブラックウォーター・パーク』を発表、オーペス独自のスタイルを確立したこの作品で、ヨーロッパのみならずアメリカ、そしてここ日本でも高い評価を受けるようになる。2002 年にはヘヴィ作品『デリヴァランス』、メロウでプログレ色の濃い作品『ダムネイション』を続けて発表、バンドが持つ二つの要素をそれぞれ際立たせた作品で、アメリカでも圧倒的な支持を得るようになる。
その後新たにRoadrunner Records とのワールドワイド契約を結び、2005 年、8 作目『ゴースト・レヴァリーズ』を発表、この作品で一気にバンドはメジャー・レベルへとその人気を押し上げていく事となった。2006 年にはLOUD PARK 06 出演のため初来日も実施。2008 年には9 作目『ウォーターシェッド』を発表、ここ日本でも2008 年8 月、2009 年11 月と二度の来日公演を行い共に大成功に収めた。2010 年にはバンド結成20 周年を記念して行われたスペシャル・ギグを行い、その模様を収録した記念ライヴ作品『ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール』を2010 年に発表。そして2011 年、自らの音楽性をより深淵な世界で表現した最新作『ヘリテイジ』を発表、世界中のファンの間で大きな話題を呼ぶこととなった。2012 年2 月には4 度目となる来日公演を実施。
<<スティーヴン・ウィルソン>>
イギリスはロンドン出身、1967 年11 月3 日生。
8歳の頃から音楽に興味を持ち始めた彼は、父親の影響でプログレッシヴ・ロックに、そして母親の影響でメインストリームな音楽に傾倒していく。学生時代から様々な音楽活動を進めていた彼は、1987 年に彼自身のプロジェクトとしてポーキュパイン・ツリーを始動させ、3本のデモテープを制作、そのデモテープが多くのアンダーグランド・シーンの人間から注目を集める事となり、彼はアルバム契約を獲得、1991 年に『ON THE SUNDAY OF LIFE』でデビューを飾る。その後彼は元JAPAN のキーボーディスト、リチャード・バルビエリと出会い、彼が参加した楽曲をシングルやEP といった様々な形で発表し、1993 年にはセカンド・アルバム『UP THE DOWNSTAIR』を、95 年には『THE SKY MOVES SIDEWAYS』を発表、メロディ・メイカー誌から「90 年代のピンク・フロイド」とまで言われる存在となる。その後、スティーヴン、リチャード・バルビエリ、コリン・エドウィン、クリス・メイトランドという4 人からなる正式なバンドとして4 作目『SIGNIFY』を96 年に発表する。その後新たにKScope との契約を交わし、99 年に『STUPID DREAM』を、2000 年には『LIGHTBULB SUN』という二枚の名作を発表、大きな評価を受けるバンドへと成長していく。その後、新たに最高峰のドラマー、ギャヴィン・ハリソン(現キング・クリムゾンのドラマーでもある)をバンドに迎え入れ、よりプログレッシヴ・メタルへと傾倒した作品『IN ABSENTIA』を2002 年に発表、ヨーロッパ各国でチャートイン、1 年で10 万枚を超えるセールスを記録するまでになる。2005 年に発表した『DEADWING』は、米ビルボード・チャート132 位を記録、その名を世界中に広めていく。その後ヨーロッパとアメリカのテリトリーでRoadrunner Records と契約を交わしたポーキュパイン・ツリーは、2007 年にラッシュのアレックス・ライフソンやキング・クリムゾンのロバート・フリップらとコラボレートしたアルバム『FEAR OF A BLANK PLANET』を発表、米ビルボード・チャート59 位を記録するなど、大きな動きを見せるようになる。2009 年には現在において最新作となる10 作目『THE INCIDENT』を発表、イギリスで23 位、全米では25 位を記録する。
ポーキュパイン・ツリーをメインにしながら、スティーヴンは他にも数多くのプロジェクトで活動し、様々なバンドのプロデュースやミックスを手掛けるなど、現代音楽シーンにおける「真の天才」とまで言われるほどの存在感を持っている。また、キング・クリムゾンの過去音源の正式リミキサーとして、5.1ch ミックスなどを手掛けている。